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2021.02.15
■概要
国立大学法人島根大学 医学部 吉山教授に委託した実験により、消臭除菌水(中性:pH約7)によって新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)が不活性化されることが確認されました。
・消臭除菌水,中性:pH約7,有効塩素濃度80ppm,1分の処理で以上不活性化した。(混合比;ウイルス液:次亜塩素酸水=1:9)
■被験物質及び試験材料
【被験物質】
消臭除菌水
滅菌水(対照)
【ウイルス】
SARS-CoV-2
事前にDMEMで調製した冷凍保管ウイルス溶液(血清含まず)を使用
【細胞】
VeroE6/TMPRSS2
■被験物質とウイルスの反応条件
被験物質:ウイルス=9:1(容量比)
室温20秒間、60秒間反応させた
※血清非存在下
■試験方法
1.被験物質とウイルス溶液を混合し、所定の反応を行った。
2.細胞毒性確認用に被験物質とEMEMを混合し、所定の反応を行った。
3.本反応液50μlを450μlのEMEMと混合した。
4.EMEMで10倍希釈を繰り返し、8段階希釈系を作成した。
5.細胞毒性確認用として、4段階希釈系を作成した。
6.細胞に各希釈液100μlを加え、37 ℃, 5 % CO2下で1時間感染処理を行った。
7.ウイルス感染後、20 % FCS含有EMEMを50μl加え、CO2インキュベーター内で2日間培養した。
8.経日的に顕微鏡下で細胞変性効果(cytopathic effect; CPE)を確認した。
9.細胞がwellからはがれたことを確認後、100μlイソプロパノールを加え、100μl固定液(エタノール:酢酸=5:1)液を加え、一晩静置した。
10.固定液を捨て、染色液(0.5 %アミドブラック inエタノール:酢酸:水=45:10:45)を各wellに30μl分注し、well全体に行き渡らせ、1分程度おいて流水で濯ぎ、ウイルス感染の有無を目視で判定した。
50%感染価(TCID50/ml)は、Behrens−Karber法で算出した。
■結果
消臭除菌水,中性:pH約7,有効塩素濃度80ppm、60秒の反応で感染価は3桁減少した。(99.9%以上不活性化)
対照物質(滅菌水)と同様に被験物質の細胞毒性は確認されなかった。
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